12月末に草津温泉へ旅行に行きました!
宿泊した旅館は「おやど みゆき別館」。温泉を無料で何度も貸切して、極楽を堪能しました~!
おやどみゆき別館は年末の繁忙期でも、8,000円代のリーズナブルな料金で、源泉かけ流しの温泉を何度も独泉できるところが魅力です。
1泊2日で5回も浸かりに行ったほど楽しみました。
そしていずれも独り占め状態。
もう1泊したくなるような、すごしやすい旅館です。
カップルや友人など2人きりの旅行におすすめできる旅館、みゆき別館の魅力についてご紹介します。
- 草津温泉の宿として「おやど みゆき別館」を選んだ理由
- おやど みゆき別館のプラン
- 東京から草津温泉へ高速バスで向かう
- 【部屋】リニューアルした和モダンの南向き部屋
- 【温泉】かけ流しの温泉に24時間入浴可能
- 【ロビー】朝食のサービスはベーグル
- ほかにもある個人的によかったポイント
- 感想などもろもろ
草津温泉の宿として「おやど みゆき別館」を選んだ理由
・格安で素泊まりできる
・貸し切りの露天風呂が無料
・湯畑と西の河原へのアクセスがいい
ふだんの温泉旅行では、朝夕食事つきの宿を選ぶことがほとんどなのですが、今回の草津温泉旅行では初めての素泊まりにしてみました。
湯畑周辺に飲食店やお土産屋さんがたくさんあるので、外でごはんを食べてみようと思ったのです。
温泉を貸し切りできるところも私にとって外せないポイントのひとつ。
1泊2日の滞在中に何度も温泉を楽しみたいので、24時間入浴できるところもうれしいです。
草津温泉のシンボルでもある湯畑と、足湯スポットでもある西の河原方面のちょうど真ん中あたりにみゆき別館がありました。
どちらにもアクセスしやすく、飲食店が連なる西の河原通りまで徒歩2分という好立地です。
おやど みゆき別館のプラン
みゆき別館の予約はいつも利用しているじゃらんでおさえました。
じゃらんでは4種類のプランがありましたが、ほとんど違いはありません。
50歳以上限定のプランもあり、宿泊者の年齢層は幅広いことがわかります。
客室はトータル12部屋あり、1階と2階に分かれています。
温泉は1階の客室を過ぎた先にあるので、冬場は温泉場所に近い1階の客室がいいかもしれません。
2階の客室はリニューアルされていて、和モダンな内装でした。
今回私はこちらのリニューアル客室への宿泊です。
東京から草津温泉へ高速バスで向かう
東京から草津温泉に行くために、高速バスを利用しました。
ちょうど繁忙期でしたが、乗車日の1カ月前に予約したことにより最安値で乗車。
なんと片道2,910円で、通常料金よりも約1,000円もお安くなりました。
ちなみに使った予約サイトは「高速バスネット」です。
・チケットレスでスムーズに乗車
・万が一での予約の取り消しや変更が簡単
・女性専用席や早割り特典あり
ちなみに早割り希望の方は、乗車日の1カ月前AM10時に予約するようにしてください。
東京から草津温泉行きの高速バスは新宿と練馬から出発しています。
草津温泉に到着前に伊香保温泉も通過するため、伊香保温泉とはしごした旅行を計画してもいいなと思いました。
座席にはUSBが接続できるようになっていて、スマホの充電もできます。
東京から約3時間半で草津温泉へ到着です。
草津バスターミナルからみゆき別館までの最短ルート
高速バスを使って草津温泉に来た方は、草津バスターミナルでの下車です。
草津バスターミナルからおやど みゆき別館までのルートは2つあります。
・迷わずに行きたい方
→大通りを使った分かりやすい道の6分コース
・ちらっと湯畑を見て裏路地裏を探検したい方
→写真スポットを通る5分のコース
5分コースは湯畑近くにある光泉寺の中を進んでいくコースで、高台から湯畑方面を望むことができます。
冬の間はクリスマスツリーもちょうどよく見渡せる、隠れたベストスポット。
日中だけではなく、日が暮れた時間帯にライトアップされた草津の街並みが上から見下ろせる場所です。
草津は天気が変わりやすく、私が行ったときは晴れから急に豪雪へ変わったので、マフラーやブーツなど防寒対策は必須です。
凍えるような寒さが桁違いの猛威をふるってきます。
宿について外出の予定がない方は、バスターミナル前にあるローソンが一番近いコンビニなので、旅館に行く前に買い物を済ませておくことをおすすめします。
旅館から近いコンビニはこのバスターミナル前のローソンと、湯畑にあるセブンイレブンの2か所です。
どちらも20時ごろには品薄状態になっていたので、早めに買い物を済ませたほうがいいですよ。
【部屋】リニューアルした和モダンの南向き部屋
15時ちょうどにチェックインしてお部屋に向かいます。
予約したプランはリニューアルしたお部屋で、ドアを開けた瞬間にシックな色合いの絨毯が敷かれた玄関が見えました。
洗面台もトイレも広々としていてピカピカ。
清潔感とおしゃれさを感じる素敵な入口です。
お部屋は10畳ある広々空間で、2人で泊まるには広すぎると感じたほど。
壁紙も張り替えられていて、暖色系の照明で落ち着いた雰囲気が漂っています。
部屋の明かりは調光タイプでちょっとしたうれしいポイントです。
お部屋は南向きで窓が大きいことにより、日中は日の光がたくさん降り注ぐお部屋。
日の出・日の入りのタイミングがわかりやすく、日の出の時間に合わせて露天風呂へ入りに行きたかったのでベストなお部屋でした。
草津温泉街は標高1100メートルの場所にありかなり寒いことから、窓は2重窓になっています。
完全に開閉できるので換気もできました。
私の部屋はエアコンが故障していたようで、代わりに大型ファンヒーターが設置されています。
石油のにおいはしなかったのでおそらくセラミックのファンヒーターでしょうか。
気温1度という寒さでしたが部屋全体が十分に暖められます。
草津の地ビールで乾杯
草津の地ビールとして有名な「草津温泉物語」を途中で購入しました。
スタウトとメルツェンです。
お部屋の冷蔵庫で冷やしておいたのでキンキンに冷えています。
湯上りに飲む一杯って最高においしいですよね。
草津温泉物語が期待以上においしくて感動しました。
クラフトビールはそれぞれテイストも香りも異なり、個性がはっきりしているので好きなお酒です。
草津というと日本酒が注目されがちですが、地ビールもおいしいですよ。
旅館で飲んだメルツェンは、ほんのりと麦芽の甘味が感じられてビールが苦手な方でも挑戦しやすい味です。
程よい苦みもあるのですが、クセのない飲みやすい味でした。
草津温泉街のそぞろ歩きアイテム
お部屋にはかわいいカゴバックが置いてありました。
館内にて温泉に行くときや、日帰り温泉施設をめぐるときに必要なものだけを入れてぶらりするのもいいですね。
サイズが大きめなので、大判のタオルも余裕で入るサイズです。
玄関には男女使える色とりどりの下駄もあります。
温泉浴衣姿で出歩くときは下駄を履いていくと雰囲気がでますね。
私が行ったときはちょうど雪が積もっていていたので履くことはできませんでしたが、冬以外の時期に行かれる方はぜひ履いてほしいです。
【温泉】かけ流しの温泉に24時間入浴可能
おやど みゆき別館の温泉は内湯と露天風呂、貸し切り露天風呂の3種類です。
かけ流しになっているため24時間入浴できます。
しかし残念ながら、女湯は内風呂のみで露天風呂がないようです。
清掃の時間が入ってもいいので女湯と男湯を交代制してほしいなと思いました。
- 源泉名:万代鉱
- 泉質:酸性-塩化物・硫酸塩泉
- pH:1.6
- 利用状況:加温なし・循環ろ過なし
草津には源泉が数種類あり、なかでも万代鉱源泉は一番湧出量が多い源泉です。
万代鉱源泉を引いている旅館が多いことから、草津ではベーシックな源泉だと思われます。
特徴はpH1.6といったほかの源泉よりも強酸性であることや、お湯に溶け込んでいる塩化物が多いことから湯冷めしにくいお湯という2点です。
かけ流しのため加温や循環ろ過はしていませんが、加水については清掃後の温度調節のために、お湯をためるときのみ行っています。
女湯の内湯は何度入っても独泉状態
チェックインしてから1時間後に浴場へ向かいました。
脱衣所に入ってみると、まだだれも来ていなかったのでおそらく一番のりです。
このだれもいなかったと分かった瞬間って最高にテンションが上がりますよね。
脱衣所にはロッカーがありません。
貴重品はお部屋に置いていくことをおすすめしますが、なにか持ち込んだ場合は湯船に浸かった状態でも脱衣所がガラス越しに見えたので多少は安心です。
ガラス戸を開けて中に入ると、ふわっと焦げたような温泉の香りが漂ってきます。
泉質は塩化物・硫酸塩泉なので基本はあまり匂いのしないお湯ですが、カルシウムが多く入っていることから香りを感じるお湯でした。
写真から伝わるでしょうか...?
ドバドバとお湯が流れ出ていてお湯があふれていました。
肌を包み込むような柔らかい感触のお湯で、体がじわじわと温められる感覚がしてきます。
長湯が好きなのですが思った以上に温まるスピードが速く、15分ほどであがることに。
草津の温泉は入れないほど熱いお湯を想像していましたが、みゆき別館の湯は熱すぎずちょうどいい温度です。
着替えを含めて30分ほどいましたが、誰とも被りませんでした。
次の日の午前中に内風呂へ行った時も被らなかったので貸し切り状態で満喫できます。
貸切露天風呂は壱と弐の2つ
貸切できる露天風呂は2種類です。
チェックインの際、15時20~深夜24時40分までの間に40分間の予約ができました。
15時過ぎにチェックインした段階で夕方の時間から夕食後の時間が埋まっていたため、22時ごろの時間帯を予約することに。
もしかしたら事前に電話で予約できるのかもしれません。
1泊目は完全に予約制ですが、次の日には9時半まで自由に貸切できます。
内側からロックがかかるためひとりでも安心して利用できました。
貸切露天風呂 壱
貸切露天風呂の壱は1人~2人でギリギリくらいの小さいサイズです。
ひとりで入ってちょうどいいくらいの空間なので、予約のときは露天風呂弐の方が人気でした。
目の前にはちょっとした庭園がしつらえていて、天気がいいと四角いエリアから上へ吹き抜けるように青空が見えました。
夜よりも朝風呂におすすめの露天風呂です。
実は夜明け前の早朝に一度覗いてみたのですが、庭園灯のあかりが消えていたため真っ暗な状態。
日の出時間が遅い冬場はタイミングを見計らったほうがいいですね。
湯口には温泉成分がびっしりと固まっていました。
湯口近くは温度が高かいので、熱いお湯が好みの方は湯口付近で温まることをおすすめします。
貸切露天風呂 弐
夜に予約したのがこちらの露天風呂弐です。
いかにも露天風呂らしい岩風呂で、2人で入ってもかなり余裕がある広さ。
洗い場は独立して2か所あったので、複数人で入る予定の方はこちらの弐をおすすめします。
弐には1泊目の予約と次の日の朝に合計2回入浴。
朝に入ってみるとちょうど雪が降ってきたタイミングで、雪見風呂が堪能できました。
しんしんと降る雪と温泉から立ち上る湯気をぼんやりと眺めながら、ポカポカと体が温められたおかげでゆっくりと楽しめました。
露天風呂だと外気で適度に頭が冷やされて、のぼせ防止になりありがたいです。
とはいっても人によってはのぼせや立ち眩みを引きおこす可能性があるので、入浴前に緑茶などでビタミンCを補給したり、半身浴に変えたりして楽しんでください。
【ロビー】朝食のサービスはベーグル
おやど みゆき別館は素泊まりの宿ですが、朝食サービスとして7時にベーグルをふるまってくれます。
いただけるベーグルは草津の温泉街から少し離れた場所にある人気ベーグル屋さん「ラッキーベーグル」のパンです。
ダブルチョコ、クルミみそ、アップル、チーズ、花豆の5種類が用意されていました。


私が選んだのは花豆とダブルチョコの2つ。
花豆とは草津温泉の隣にある町、長野原町や嬬恋村でとれた大きい豆のことです。
甘く炊いたものを抹茶ベーグルの真ん中にトッピングして、ラッキーベーグルの焼き印がしてありました。
ベーグルは手のひらサイズのかわいらしい見た目に反して、腹持ちがいいところが特徴。
1個半でおなかいっぱいになりました。
ふわふわでもちッとした食感のベーグルを、ロビーにあるトースターでリベイクするとさらにおいしくいただけます。
ドリンクは自由に飲み放題
ロビーにはコーヒーなどが自由に飲めるドリングバーが設置されていて、ホットコーヒーやアイスコーヒー、カプチーノのほかに紅茶もあります。
イタリアンブレンドをいただいたところおいしくて驚きです。
無料で飲むには申し分のない、おいしいコーヒーが飲めました。
ほかにもある個人的によかったポイント
温泉はもちろんのこと、おやど みゆき別館に泊まってみて個人的によかったなと感じたところをご紹介します。
・親切であたたかい接客
・めちゃめちゃ静か
・門限なしので外出自由
まず接客についてです。
素泊まり旅館なので旅館の方と接する機会はチェックインとチェックアウトのとき以外ほとんどありませんでしたが、事前に手荷物を預けたときは快く受けてくださり、笑顔が絶えない対応をしてもらえました。
みゆき別館は草津温泉街の喧騒から離れた、静かな場所に建てられているおかげで鳥のさえずりで目が覚めるような静かな旅館です。
客室が少ないおかげでほかの方もほとんど見かけず、部屋の音漏れもなかったので夜も静か。
寝つきが悪い私にとってはうれしいところでした。
外出の際はカギをフロントに預ける必要もなく、自由に外出できます。
旅行先ではついつい夜更かししてしまいがちで、食べ物の買い足しがしたくなることが度々あったので、よかったポイントとしてあげました。
感想などもろもろ
おやど みゆき別館は素泊まり旅館デビューの私にとって、とても満足のいく宿でした。
何度も温泉を楽しめるだけではなく朝のベーグルサービスや無料ドリンク、落ち着いてゆっくりできる静かな環境などとてもすごしやすい旅館です。
年末という繁忙期に宿泊しましたが、それでも税込8,800円というリーズナブルな料金も魅力。
2日目はあいにくの豪雪で外出はできない状況だったので、また草津温泉に来たら泊まりたいなと思える宿でした。
冬は標高が高いことから凍えるような寒さになるので、カイロやマフラーなど防寒対策をしっかりして向かってください。